申し入れ書1

吉田寮自治会

京大埋蔵文化財研究センター長殿
1985年5月17日

5月6日、わたしたち吉田寮生全員の総意として学生部長に対して「要求書2」を出しました。吉田寮の新寮建設に先立つ埋蔵文化財調査にたずさわる貴殿に対して説明いたします。「要求書」であげた二項目3は、わたしたちの生活保障に関わることであり、重大な問題です。わたしたちが新寮を必要としていることは言うまでもありませんが、「在寮期限」が86年3月末に切迫している現状を考え、これら二項目の問題を解決することが是非とも必要であります。そのため、わたしたちは、これらの問題に関し合意が得られるよう、学生部長に対して鋭意働きかけています。わたしたちは、埋蔵文化財を破壊したり、作業を行う人に危害を加えるつもりはありません。
以上の点を御理解いただき、吉田寮の建替えを円滑にすすめるためにも御協力ください。
吉田寮自治会


  1. 原資料には題名なし。学生部との交渉と並行して、埋蔵文化財調査の業務主体である京大埋蔵文化財研究センター長に宛てて吉田寮自治会から送付された申し入れ書。

  2. 本資料集に収録。

  3. 1「在寮期限」到来後も吉田寮自治会との合意なしに強制的な手段によって寮の機能を停止しないこと。また今後、新寮に関する全ての事柄について吉田寮自治会と話し合いを続けること。/2 現吉田寮生全員が新寮に移行できること。